神様と悪魔は同じもの、について

しかし、人間を超越する何かについて
神と悪魔のふたつに分割するというのは
なかなか良いアイディアだったのだろう
解り易さ、という意味において


そもそも分ける事が出来ないものを
分けてしまったのだから、
色んなデタラメが生まれるのも仕方がない事だが
しかしそれも、必要だから生まれたのだろう。


人間を超越する何かなんて、
思考の俎上にのせること自体不可能なのだから
無理やり考えようと思えば、
既存の価値観にあてはめて、適当にごまかすしかない。
そして、宗教ならそれが出来る


あるいは、社会的集団を作ろうとした時に
共通の価値観を構築する必要があって
その価値観のベースと成るものとして
要求されたのかもしれない
だから、自分たちと違う社会集団の持つ価値観は
悪として否定される傾向にあるのは仕方がない
自分たちと異なる存在があり得るということ自体が
自分たちのよって立つものを
否定しかねないのだから


という事はつまり
世の中をビビッドに善と悪に2分してしまうような価値観は
自分と同じ社会的集団の存在しか
善として認めないものだ
ということではないのか
それは、世の中を一つの価値観で染め上げようという
運動にならざるを得ないのではないのか