今日も宗教の話

アメリカで英語の勉強をしていた時、グランドセントラルの近くでやっている無料レッスンに誘われて行った事がある。
どこかの大学で講師をしている人(たぶん経済学か何か)が、ボランティアで教えているのだという。
ニューヨーク市がそういった活動をサポートしていて、だれでもそのクラスに参加して良いのだそうだ。
授業はよくわからない経済学者(たぶん名のある人だったのだろう)が書いたと思しき記事を皆で読みながら進められたのだが、何かのはずみで、“materialistic”と“spiritual”の話になった。彼は、materialisticな歴史的人物とspiritualな歴史的人物をそこにいた学生たちに挙げさせたのだった。
彼は話の中でspiritualの側にキリストやデカルトガンジーを挙げ、materialisticの側にヒトラーニーチェマルクスを挙げた。そして(神を殺した)materialisticな人々を糾弾し始めたのだった。


彼のアイディアはつまり
世の中にはspiritualな良い人と、materialisticな悪い人の2種類がいて、
悪い人が世の中を悪くする、というものだったと思う。
でも、そうなのかな。
彼は、みんなが本気になれば、
世の中から貧困は無くなる、って力説していた。
それは夢じゃないんだ!って。
熱い男だった。本気だったよ。
そして、共和党を支持していた!ホントに!


ニーチェは神と悪魔は同じものだったことに
気づいただけなんだろう?
でも、そんなこと皆知ってるよね?
あ〜あ、どうして誰も教えてあげないのかなあ。


そして、すごいアメリカ的だと思ったのだった。
こういう人が、ああいうことをするんだろうなあ。
こんな人がいるとは聞いていたが、
目の当たりにすると、とにかく
強烈な体験だったのだった。


なんか、駅前で、某宗教政党
ビラまきしてるのを見たら、
思い出しちゃったよ。
ハリキッテたな〜。